月光楽房

紡ぐ音の徒然、憂いながらもその煌きに魅せられた日々の軌跡

邦画

映画って本当にいいもんですね その4

最近時代劇づいていますかね。
時代劇の定番にして王道だった『予定調和』『勧善懲悪』から最近の作品は脱却しようとしている傾向がありますね。『予定調和』も『勧善懲悪』も嫌いではないので別によかったんですが

憑神
憑神


■評価:75/100
■ジャンル:時代劇
■出演:妻夫木聡 夏木マリ 佐藤隆太 西田敏行 江口洋介 森迫永依 他

先日日記に書いた地下鉄(メトロ)にのってに引き続き浅田次郎原作の映画化です。
時は幕末。将軍の影武者を代々務めてきた由緒ある家柄の出である別所彦四郎は、幼い頃より文武に優れ、秀才の誉れ高かったが、最近は暇を持て余す日々を送っていた。ある日見つけたお稲荷様に祈ったところ、彦四郎は災いの神様を呼び寄せてしまう。不幸の神様たちに取り憑かれてしまった彦四郎の運命やいかに。

少し童話テイストのお話ですね。ラストも綺麗にまとまっているような気もします。

妻夫木聡三谷幸喜作品で比較的よく見かける気がするんですが、なかなかに良い役者なのではないかと。近々続編が公開される手塚治虫原作の『どろろ』で見せたシリアスな役作りといい前出の三谷幸喜作品で見せるコミカルな役柄もよくハマっている。
同じ男前使うんだったらこのくいらい役者としての純度と水準が高いほうが良いなぁ。
どろろ(通常版)


脇役も素晴らしい演技が光っていたかな。主人公の兄役だった佐々木蔵之介もセリフだけに留まらない深い人間像を感じさせてくれた。飄々と無責任にも移る役柄ではあったが端々のキャラクターに仕舞いこんだ想いみたいなものが滲んでいた。

死神役の森迫永依もよかったね。昨今は少々『子役ブーム』的なものがあって、あまたの子役が台頭しているけど、その中でも少し光る存在だと思うかな?
テレビアニメ放送開始15周年記念ドラマ ちびまる子ちゃん 通常版


これも以前にブログで書いたけど、邦画の真価は役者で決まると思う。ハリウッド映画のように巨額の制作費を投入できるワケではないし、バッタものの特撮やSFをつくるよりかは人情物やお家芸の時代劇に限る。
今回のこの映画も新旧の名優が競演するある意味で『豪華』な映画なのだ。こうした本来の映画の王道を邦画は走っていくべきだろう。


などと邦画を賛辞しつつ、実はあまり映画館で邦画を見ることがなかったりもするんだよね。
理由は自宅でゆっくりと気ままに見るほうが邦画はいいかなと。ストーリーも落ち着いて追うことができるし。
映像主体の洋画、特にハリウッド映画なんかはやはり劇場で見ると視覚効果に訴えるものがあるからね。

映画って本当にいいもんですね その3

何気なくテレビを見ていて、特に番組を決め打ちしていないと偶然に時代劇を見ていることがある。
普段あまり興味はないんだけど、見ているとひきこまれることが多い。明快な勧善懲悪が安心して見れる。これが幅広いファンを根強く獲得している要因なのかなと思う。

映画ファンの中にはこうした典型的ありがちなストーリー陳腐として敬遠する人も多いのだが、そこに丁寧な演出があれば充分に楽しめると思うのだ。
優れた設定には既に手垢がまんべんなく付着しているのが現実ではある。それでも斬新さを追求するあまり難解になるよりかは明快なほうが自分には有難い。そうした難解さを理解した優越感に浸る俗物の評論に辟易している。

どら平太

■評価:80/100
■ジャンル:時代劇
■出演:役所広司 浅野ゆう子 宇崎竜童 菅原文太 片岡鶴太郎 他

役所広司という俳優が大好きである。どこかコミカルな味もあるし、それでいて濃度の濃いシリアスを演じる瞬発力もある。個人的には名実伴った日本を代表する俳優だと思う。

ストーリー的には従来の時代劇同様の勧善懲悪。役所広司演じる主人公のキャラクターも放蕩を仮の姿としてその実正義を貫くといった時代劇の定番。辛辣な言葉を使えば目新しいものは何もない。いわゆる「古き良き・・・」である。

確かに手垢にまみれた設定と脚本ではあるが陳腐ではない。例えるならば一流料理人が特選素材を使って作った『お茶漬け』『たまごかけご飯』『カレーライス』『野菜炒め』といったところであろうか。斬新さはなくても上等なのである。故に安心出来る美味しさがそこにはあるのだ。

主役、脇役ともに時代劇には欠かせない定番のパーツが揃っている。その各パーツを一流の俳優陣は丁寧に演じている。その丁寧な演技が各々をしっかり引き立てているのである。切海苔や福神漬けがお茶漬けやカレーライスをより美味しくするかのごとくである。

蛇足のような余分なシーンもあったりはしたが、それもご愛嬌。
肩の力を抜いて楽しめる質の良い国産娯楽映画である。

映画って本当にいいもんですね その2

邦画に於いても大々的にメディアを使って宣伝される作品はやはり映画館独特の雰囲気の中、大きなスクリーンで見たほうが良いだろう。
しかし、人情物だったり歴史物だったり、いわゆる地味系の邦画は自宅でのんびりと、時には巻き戻して見直したりしながら見るほうが良いのかも。トイレにも気兼ねなく立てるしね。

しゃべれどもしゃべれども

■評価:75/100
■ジャンル:ラブストーリーorヒューマンドラマ
■出演:国分太一 香里奈 八千草薫 伊東四朗 他

落語を題材にしたストーリー。というよりも落語家をとりまく人間模様とスローテンポなラブストーリーなんでしょうかね。

基本的に何度か引き合いに出している『西遊記』で痛い目を見ているせいもあってジャーニーズ系のタレントが主演の作品は敬遠しがちなんだけど、国分太一は頑張っていたんじゃないかなと思う。

本家の落語家の落語には遠く及ばないながらも国分太一の演技には一定の迫力があり聴き応えはあった。キャラクターとしての魅力も立っていてストーリーが進んでいくうち序所に感情移入が出来る。

香里奈が演じる不器用なヒロインも独特のかわいさがあってよかった。ぶっきらぼうな喋り口と伏目がちの表情が少々キツめの容姿にハマっていたのかもしれない。近代ラブストーリーの王道パターンの一つである設定ではあるものの、これだけ違和感がなく演じているものを見るのは稀である。

脇を固める八千草薫伊東四朗は少々とってつけ的な雰囲気はあったものの、地力で役柄に持て行ったあたりは流石なのかもしれない。

映画って本当にいいもんですね その1

邦画の魅力・・・とは言ってもテレビ放送されたものを録画しただけなんだけどね。
ですから作品的には比較的古いものばかりです。

数年前までは贅沢に制作費をつぎ込んだ洋画ばかり見ていました。
なんだかんだ言っても娯楽には費用がかかるという先入観がありましたので。

でも映画の魅力は最終的にはストーリー
特撮やセット、諸費用に依存したハッタリは飽きるときがやってきます。
勿論、ストーリー重視の洋画であればその限りではないですけどね。

ということで最近は邦画を見ることのほうが多いです。
かといって先日絶望させられた『西遊記』など見るに耐えないものがあるのも事実なんですけど。
それでも予算に依存しない中身で勝負した作品に出会えることが出来ると嬉しいですね。

地下鉄(メトロ)に乗って

■評価:70/100
■ジャンル:ハートウォーミングSF
■出演:堤真一 岡本綾 大沢たかお 常盤貴子 他

本当はあまり国産SFには期待しないんですけど、この作品はキャストにつきる。実力派俳優を起用してなおかつ原作は浅田次郎。まずはとりあえず興味は引いた。

過去(第二次世界大戦前後)にタイムスリップして反目する父親の青春時代を垣間見るストーリー。郷愁を誘う設定でかる主演に堤真一ともなれば否が応でも『Always 三丁目の夕日』を連想してしまうのだが、全体的なトーンはもう少しシリアスである。

前述した出演陣の一人一人が主役を張れる実力がありつつ、お互いの個性を消さずに各々が光るあたりは圧巻。俳優の質が映画の良し悪しを大きく左右するという持論が肯定されているようで少し嬉しかった。

こうした時間軸を根幹として複数の場面で構成されるSFに見られる不整合は幾つか存在するんだけど、全体的に綺麗にまとまっていて作品を損なっていないと思う。ラストを見終わった後、少々の物足りなさもある意味ではこの類の映画の持ち味なのかもしれない。

テレビシリーズで同じ題材のアナザーストーリーで『もういちど地下鉄に乗って』が放送されたそうなのだが、こちらも見てみたいものである。

THE ACCOUNT OF TRAVEL AROUND EUROPE

GANDHARA : GODIEGO

MONKEY MAGIC : GODIEGO

今思うと・・・いや、今見てもつくづく旨いバンドだ。ゴダイゴ
小学校高学年の頃にはもんた&ブラザースなど他にも歌謡曲バンドがメディアを席巻していた。恵まれたと思っている。

GANDHARA』のアレンジは美しいね。
フリューゲル・ホーンとフルートのユニゾン&ハーモナイズの響きが最高である。
資料がないのでわからないのだが、全盛時代のゴダイゴにはツアーに帯同するホーンセクション『GODIEGO HORN』というのが居たが、この2006年の再結成に加わったのはオリジナルメンバーだろうか?・・・多分違うかな?若そうだしwww


【映画『西遊記』より(製作;フジテレビ)】

面白い番組がやってない。家内は野球に興味がないのでテレビ観戦というワケにもいかない。
先日WOWOWで放送されていた香取慎吾(SMAP)が主演の映画『西遊記』を録画しておいたので見ることに。

先に感想を。


最悪な映画である。

更に率直な想いを書かせて頂ければ


見なければよかったとでも。

有体に言えば香取慎吾がもともと大嫌いなので、そもそも論的には最初から回避すべきプログラムではあった。
しかし、天下のフジテレビが巨額を投じて製作した話題作でもあるから少しは見れたものだろうと根拠の無い期待を寄せたのが大間違い。

この『西遊記』で思い出されるのが堺正章孫悟空役で出演していた作品を思い出す。当時配給は日本テレビであった。
決して堺正章の演技が役者として目覚しく突出、傑出していたワケではないと思うが、少なくとも愛すべき孫悟空が描かれていたことは間違い無いと思う。

香取慎吾・・・コイツは最悪だ。


怒りが込み上げる。

とにかく五月蝿い煩い
これを演技とするのであれば何を表現したいのだろうか?

細かいことを列挙すればキリがないのだが
■バラエティに出演している時のキャラと全然代わらない
■所々に他作品の影響が劣化して現れている

 ex.ドラゴンボール(漫画)
 ex.ワン・ピース(漫画)
 ex.ロード・オブ・ザ・リング
 等等
■原作『西遊記』の設定を意図的に逸脱し、それを良しとしている
 ex.金角大王と銀角大王との闘争なりゆきが違う
 ex.孫悟空が三蔵法師一門で三番弟子として描かれている
 ex.三蔵法師との師弟関係が絶対的なものではない
 等等
■失礼な演出
 ex.登場する偽三蔵法師一味が旧『西遊記』と酷似(暗に旧作は偽者と主張?)
 ex.「戦わない人生を生きるとは言わない」等と三蔵法師が発言(戦わない選択肢を蔑視)
 ex.仲間(なまか)を作れる人間が偉いと孫悟空が発言(社交性だけが価値大という偏見)
 ex.仲間を「なまか」と言い張り聞き苦しい(強制的に流行語を作ろうという浅はか)。
 等等。

不幸中の幸いは映画館で対価を支払い見なかったこと。
二千円近くを支払い見ていたのであれば自分的には発狂ものだ。


これを駄作と言わずして何とする。

やはり大嫌いな松本人志@ダウンタウンの監督作品である『大日本人』、原作のトレースに気を奪われ大根役者を揃え台無しの『デビルマン』に匹敵、勝るとも劣らない強力駄作である。

昨今、低予算でもしっかりしたコンセプトと脚本、地味で無名ながらも実直で実力豊かな役者を起用した邦画にも産まれている。そういった作品の幾つかにも出会うことが出来て邦画の可能性と素晴らしさを感じることが出来た一方で、前述のような糞映画もあるともなれば哀しい話である。

所詮、特撮については巨額を投じるハリウッドや香港の映画に適うはずはない。そうであるならば日本が世界と勝負するには本質であるシナリオと役者というマンパワーに他ならない。
ADMINISTRATOR
ACCESS COUNTER
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

ご来場有難うござますm(__)m

月別アーカイブ
TWITTER
FAVORITE MUSIC
COMMENT
「最新トラックバック」は提供を終了しました。
MY NEWS COMMENT
にほんブログ村
NAVERまとめ
「NAVERまとめ」ブログパーツは、サービスを終了しました。
「J-CASTニュース」は提供を終了しました。
livedoor 天気
  • ライブドアブログ