大病の末に降格左遷され。
今はしがないエンジニアの一塊。
僅かに幅を利かせているのは、この部署を立ち上げて軌道にのせたなんていう過去の栄光。
言わば役立たずの老兵だ。
でもな。
そんな俺にでも頼ってくれるヤツかいるならな。
涙を流して助けを請うヤツがいんならな。
俺は喜んで錆び付いた伝家の宝刀を抜いて立ち回るしかあるまい。
結果、串刺しにされて立ち往生さえもできないだろう。
それでも舐めるなよ。ヒヨッコども。
老獪に断罪を勧めるのはこんな死に損ないの『老兵』なんだぜ。