ナベプロに所属する若手芸人、ロッチとハライチが各自で楽器を購入し『クレイジー・ラッツ』なるコミック・バンドを結成したらしい(写真上)。
言わずもがな往年のコミック・バンド『クレイジー・キャッツ』に由来する(写真下)。
ちょこっとワイドショーの映像による映像つきで音も聴いた。
・・・
本人達は猛練習を積んだそうだが勿論素人レベル。
正直、不愉快。
勘弁して欲しい。
実はこの若手二組は嫌いではない。
特別好きでもないけど(笑)。
事務所がよく許可を出したな・・・というより戦略らしいけど。
あくまでも個人的な価値観だけど、コミック・バンドは相当上手くないと面白くないのだ。
ビジー・フォーしかり、古今のグループはみんな上手かった。
特にクレイジー・キャッツは特筆する名手の集まりだったのだ。
メンバーは全員一流のバンドでキャリアを積んだ者ばかり。
谷敬氏は名門フルバンのシャープス&フラッツに在籍していたし、サックスの安田伸氏に至っては芸大出身だ。ピアニストだって東京音大を出てる。
言わば出身が逆なのだ。ミュージシャンがコメディーを演じているジャンルである。
視点を変えれば漫才で言うところの「笑わせている」と「笑われている」違い。似ていて非ず。
そこには大きな隔たりがある。
いまひとつ突出できない芸人を売り出す為とは言え、あまりにも大胆な。
本人達も音楽に関しては素人故、何をやらされているかわからないのであろう。恐らく今のクオリティで上出来くらい思っているのであろう。「俺らコレで暫くはイケそう」くらいのもんだと思う。
昔、萩本欽一が『欽ちゃんバンド』なるものをやっていた。
連想させる。
萩本欽一は素晴らしいコメディアンだとは思うが、門外漢を自覚出来ないところがあるような気がする。それは茨城ゴールデンゴールズにも言える。
今回の新しい試みが継続し、成長していくのであれば見届けたい気もするが・・・まぁ、ないだろうな(;^_^A