月光楽房

紡ぐ音の徒然、憂いながらもその煌きに魅せられた日々の軌跡

映画

あめこみ5

大作映画のPart2ものはどうしても顔見世興行的で内容が薄くなりがちな印象がある。
稀に「ターミネーター」や「エイリアン」のように大成功した例外もあるけど。
「アベンジャーズ」は作品の性質上、娯楽性が濃くなるのは仕方ないね。
それでも一作目のディテールを引き継いで、キャラ一人か二人に照準をあわせてストーリーに核をつければ面白くなりそう。
あとはもっとレアなキャラクターが登場してほしいな。スポーンとかデアデビルとかね。
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闇の騎士5

4a53fa64.jpgあー
これも今更ながらですけどね。
『ダーク・ナイト』をDVDで鑑賞しました。

知人からの情報でかなりの秀作であることは知っておりましたが・・・。

素晴らしかったですねぇ!

バットマンのシリーズも回数を重ねて色々な設定がブレてしまっていた印象もありましたが、ここらで原点回帰というところでしょうか?
同じDCコミックのヒーローものでスーパーマンも軌道修正してますね。

法治国家に於ける社会的認知の無い人知を超える力は善悪を問わず糾弾の矢面に立たされてしまうということ。
『DarkKnight(闇の騎士)』であるバットマンと彼の支援者の思惑。
危ういバランスで均衡を保つ正義と倫理が崩壊していくプロセス。
スピード感覚に身を任せる従来までのアメコミものとは明らかに一線を引いた作品。

悪役であるジョーカーが不気味で怖い。
この重厚な映画に相応しいヒールだね。

家無き子5

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・・・
今更ながら。
『ホームレス中学生』を鑑賞。

恐らく少なからずの誇張脚色はあるものの実在する芸人の自伝映画。

発端になる父親の家庭管理放棄。よくは解らないけど犯罪じゃないのかなぁ(笑)。

思った程、陰惨かつ凄惨なホームレス生活が長期間続いたわけではなかったあたりは安堵。
・・・そりゃそうだよね。
児童福祉の観点で許されるはずないですから。
まぁ、大人であれば容赦なく放り出されるでしょうが(笑)。

主人公の姉を演じた池脇千鶴が可愛いね。
演技もなかなかいいし。

しんどい

今年の勤務も本日を含めてあと二日。
・・・
だるーい。

あぁ、昨日の食卓の後片付けしてない。
帰宅してからの初めのタスク決定だわ。

昨日のクリスマスイヴは『ヘア・スプレー』を見ました。
最近見た洋画のなかでは大分よかったわ。
音楽ものをやらせると、どうしても邦画はまだまだ太刀打ち出来ないね。
ダンスも凄かった。
技術や制作費のこともあるんだけど、1番の差はショービジネスに関わるスタッフやアクターの広い裾野ではないかと。

今日のラッシュは比較的緩やかだわ。
お休みに突入している人も多いんだろうね。

息も絶え絶え気味だけどなんとか乗り切ろう。

犯人に告ぐ

【犯人に告ぐ(2007年10月)】

同名小説の映画化。WOWOWで放送さたのを録画して鑑賞。


豊川悦司演じる巻島史彦警視が連続児童殺人事件の犯人を追い詰めるサスペンス。

トヨエツの演技は良いね。
シリアスな演技は勿論の事ながらコミカルな役も幅広くこなす。
昨今の映画界に於いて数少ない素晴らしい役者だと思う。

メディアに露出したばかりの頃にはキャーキャー騒がれて興味を掻き立てられなかったが、改めて彼の出演した作品を見ると感情移入させられる素晴らしい演技が炸裂している。
そこにはストイックに演技と対峙する姿勢がすこぶる良い方向で反映されている。それはバラエティ番組などで素を見せない役者としての誇り高き姿勢からも痛感させられる。

脇を固める俳優もシブく作品としては『古き良き』かつ『質の良い』刑事ものとなっている印象。
派手さはなく淡々とストーリーは進行し、所々にリアリティとしての無常さも鏤められている。
それでもトヨエツがテレビから犯人に呼びかける「幕は上がった。主役はお前だ。」「お前はもう逃げられない。今夜は震えて眠れ。」などシビれるシーンもある。

この作品も邦画の底力を感じさせてくれる。

装着せよ!強き自分!

IRON MAN : ジャパンプレミアム試写会

livedoorの共通テーマブログで『彼女をヒーロー映画に誘う方法』というお題があったので『悪の栄えた試し無し』というタイトルでブログを書いたところ、なんだかコンテスト入選してたんですよ。いつのまにか

ジャパンプレミア試写会のチケットを頂いたので家内と本日見に行ってきました。

ジャパンプレミアというたいそうな御題通り、会場の東京国際フォーラムはものものしい雰囲気。入口にはプレスブースがあって沢山の記者が。そう、ワイドショーで見かけるあの風景です。

んでもって時間が来てそのジャパンプレミアがはじまったですよ。
司会はクリス・ペプラー


その他ゲストでは北京オリンピックのメダリストが四人!
(全員は名前覚えてなくてすみません^-^;)
その中には水泳の北島選手も!


主演でアイアンマン役のロバート・ダウニーJR.も舞台挨拶の為に来日。

試写会前に記者会見やらフォトセッションなどが行われて派手な雰囲気。

肝心の映画の内容。
正直、そんなに期待してなかったんですよね。『デア・デビル』『ファンタスティック・フォー』など昨今のマーヴェル作品では外してしまっていたので。
現在公開中の『ダーク・ナイト』が好調で、どちらかと言えばそちらに興味があった。

・・・しかしっ!

かなり面白かった!

間違いなくマーヴェルでは傑作の部類ではないかと。

とにかく脚本が丁寧で茶目っ気たっぷりのジョークにも溢れている。それでいて安っぽくならない。
あらすじは公式サイトでご覧頂ければと思います。

・・・但し、この類にそれほど興味の無い家内にはあまりこの映画は響かなかったようです(笑)。

悪の栄えた試しなしっ!

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相手が興味あれば全然楽なんだけどね。
ヒーローものに限らず興味の無い相手を誘うのは難しいよ(笑)。
一度見ていて確実に自分なりに面白さを確認しているなら口説きようもあるんだろうけどね。

家内と結婚前に交際している頃に始めて一緒に映画館で見た映画がなんとX-MEN
X-MEN

言うまでも無く自分の趣味。

憶えている限りでは「これでいい?」とか言ってサラっと入場した筈。
・・・
あとで発覚したけど、家内はそれほどこの類の映画は好きではないらしい

個人的にこの類の映画は大好きなんだよね。
ヒーローもの。SFもの。
あ、でもオカルトとかホラー、スプラッタの類は全然ダメ!
むしろ家内のほうが平気で見ていたりする。

お題目の「誘う方法」。
正直に自分が「見たい」とカミングアウトしかないよね。
相手に自分の好みを知ってもらう良い機会ではないかな?

崖の上のポニョ

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崖の上のポニョ

海沿いの街を舞台に、「人間になりたい」と願うさかなの子・ポニョと5歳児の少年・宗介の物語である。『人魚姫』を思わせるような作品で、日本的な要素が濃いということである。

『ハウルの動く城』完成の後、しばらく宮崎駿が構想を練っていたものを、ジブリスタッフを伴っての制作が2006年10月に始まった。元々は今まで通りの表現手法で作る予定であったが、制作前にイギリスのテート・ブリテンで鑑賞したジョン・エヴァレット・ミレーの絵画、「オフィーリア」に感銘を受け、改めて作画方法について見直すことになる。その後、監督の宮崎が「紙に描いて動かすのがアニメーションの根源。そこに戻ろうと思う。もう一遍、自分たちでオールを漕ぎ、風に帆を上げて海を渡る。とにかく鉛筆で描く」という意向を固め、コンピューター(CG)を一切使わず、手書きによって作画される事となった。

なんかこのテーマソング、激しく脱力系です。
女の子のボーカルが舌足らず&ピッチ届かずで可愛いです。

ジブリはこの作品で原点回帰を狙ってますかね。具体的には『となりのトトロ』的なものに。

自分の中でのジブリのベスト作品は『となりのトトロ』or『天空の城ラピュタ』。
テーマソングとしても井上あずみさんのクリアで音楽性豊かなハイトーンボーカルがこの頃のジブリの世界観にマッチしていると思うのだ。

魔女の宅急便』あたりまではまだよかったんだけどね。『おもひでぽろぽろ』も本来のジブリ路線からはズレていたけど個人的には見応えがある作品だった。
皮肉なことに海外進出の足がけとなり空前の大ヒットとなった『もののけ姫』くらいから意味不明路線。ストーリーも作り手側で勝手に完結していて「ついてこれるヤツだけついてこい」的なノリ。一環して自然万歳のメッセージ性はあるものの、こだわりすぎて混沌としてしまった。
久々に劇場へ足を運ぶことになった『ハウルの動く城』も折角海外の秀作を題材にしたわりにはカスタマイズしすぎて陳腐な仕上がり。

そんな経緯があり、しばらくジブリに対しての興味が薄れていたのだが、この作品は見てみたい気持ちになった。
穿った見方をすれば子供だまし的なところがあり、近々のジブリファンからは敬遠されるかもしれないが、冒頭前述した通り原点回帰の姿勢が見える気がするからだ。続きを読む

ROCKY

ROCKY
『ロッキー』(Rocky)は、1976年のアメリカ映画。また、「イタリアの種馬」の異名を持つ同作品の主人公の名前でもある。配給会社はユナイテッド・アーティスツで、監督はジョン・G・アヴィルドセン。主演・脚本はシルヴェスター・スタローン。第49回アカデミー賞 作品賞ならびに第34回ゴールデングローブ賞 作品賞受賞作品。また、2006年に米国連邦議会図書館がアメリカ国立フィルム登録簿に新規登録した作品の中の1つである。

WOWOWロッキーシリーズが一挙に放映されていた。
六作目になるRocky Finalはまだ見ていなかったので助かった。またエアチェックにより所蔵がコンプリートもされた。嬉しい限りである。

思えばこの作品が公開されてもう32年である。最終作ではロッキーも還暦だ。

実はこのロッキー作品を好きになったのは大分後年になってからである。世間では色々と騒がれはしたが当時は子供だったせいか興味をそそられなかった。
感動の名作とのことではあったが、ボクシング題材であったことも当時は知らなかった(笑)。

初めて見たのは高校を卒業する頃なので随分遅れての鑑賞。
シリーズで言うと『ロッキー4 炎の友情』が公開されている頃だ。
・・・ハマった。面白かった。当時の自分の心情にもフィットしたのだろう。

恐らく完結と思われた『ロッキー4 炎の友情』から程なくして『ロッキー5 最期のドラマ』が公開された。
この映画のファンではあったが、予想していた通り蛇足的な内容であった。これが最期なのであればこの名作の幕切れとしては寂しすぎると思われた。

そして、まさかの『ロッキー6 ファイナル』の製作が発表になる。
・・・本当にまさかであった。
主演であるシルベスタ・スタローンの年齢も還暦を越えている。今更ロッキーじゃないだろうと。
『ロッキー5 最期のドラマ』が既に蛇足だったのに更に上塗りすれば折角の作品が台無しになるとも思われた。
・・・
だが、しかしである。

【ロッキー6 ファイナル】
Rocky Final
『ロッキー』シリーズの6作目であり、『ロッキー5/最後のドラマ』(1990年)以来、16年ぶりの続篇。
4作目『ロッキー4/炎の友情』以来、再びシルヴェスター・スタローンが監督・脚本・主演を務め、今作がシリーズ完結篇と銘打たれている。日本でのタイトルは完結篇と言うこともあり、それまでのような『ロッキー6/ザ・ファイナル』と言ったようなタイトルの付け方をせず、予告編などでは堂々と『ROCKY THE FINAL』と記され、アルファベット表記のロゴも存在するが、原題は『ROCKY BALBOA』という題名であり、ロッキーのフルネームがそのままタイトルとなっている。

傑作であった。
最期を飾るに相応しかった。
シリーズ1〜2は文句なしの名作だったが、それ以来の作品である。ロッキーという人間像に迫り、過去シリーズからの大きな流れに一つのピリオドを打つ仕上がり。

まだ駆け出しのスタローンが自ら脚本を書き売り込んだとき、そこに描かれていた自らの美意識を重ねたキャラクターであるロッキーの原点に回帰した作品に仕上がっていた。

愛するエイドリアンが他界し、息子は反発し放蕩、自らはボクシングを離れ場末のレストラン経営者に。変わり果てた舞台から物語が静かに始まる。
一作目に登場し忘れかけていたキャラも登場する(これは通し放送していたおかげで気付く事が出来て感謝である)。物語自体が一度原点回帰をして終息していくのだ。

このロッキーという物語は好みも分かれるところだろう。スポ根ものが嫌いな人であればなかなか魅力を感じることはないだろうし。
しかし、この物語の本質はボクシングというスポーツを媒介して貧しき人へ贈るエールなのだと思うのだ。主人公のロッキー・バルボアとはそういう貧しき人(金銭的な面だけではなく、社会的な)の具現なのだろう。
そのロッキー・バルボアが努力や愛によって豊かさを知り、人間的にも大きく変貌を遂げていく。人間は歩みを絶やさねば成長出来るのだというメッセージがそこには込められているのだと思う。

【Theme From "Rocky" : Maynard Fergason】


【Theme From "Rocky" : Maynard Fergason Tributo Session】


"ROCKY"と言えばテーマソングも欠かせない存在感だ。
今回の『ロッキー6 ファイナル』でもこの音楽がふんだんに取り入れられ、今までのようなタイアップのロックなどは影を潜めている。
自分的には作品の重厚さを表現するためにそのほうが良いと思う。

上の動画はビル・コンティの作曲したこのテーマソングにインスパイアされチューンしたメイナード・ファーガソンの演奏。比較的最近のライブ映像である(とは言っても二十年以上前ではあるが)。
当時でも相当に年齢を召されている筈なのだが驚異的なハイ・ノートを聞かせてくれる。はっきり言ってバケモノである。

下の動画は2006年に他界したファーガソンをトリビュートしたセッションである。現代を代表するハイ・ノート奏者の競演である。豪華な絵だ。


このテーマソングも中学生時分からよく吹奏楽部で演奏していたが、あまり好きではなかった。原曲をあまり知らなかったのと、あまりにも陳腐なアレンジのせいで曲のよさがわからなかったのである。

この完結編でこの物語は頁を閉じることになるが、自分の中では人生としてこれからではないかと思う。スタローンは閉じた頁の向こう側に託した意味を各々が想像して欲しい余地を残したのではないだろうか。

映画って本当にいいもんですね その4

最近時代劇づいていますかね。
時代劇の定番にして王道だった『予定調和』『勧善懲悪』から最近の作品は脱却しようとしている傾向がありますね。『予定調和』も『勧善懲悪』も嫌いではないので別によかったんですが

憑神
憑神


■評価:75/100
■ジャンル:時代劇
■出演:妻夫木聡 夏木マリ 佐藤隆太 西田敏行 江口洋介 森迫永依 他

先日日記に書いた地下鉄(メトロ)にのってに引き続き浅田次郎原作の映画化です。
時は幕末。将軍の影武者を代々務めてきた由緒ある家柄の出である別所彦四郎は、幼い頃より文武に優れ、秀才の誉れ高かったが、最近は暇を持て余す日々を送っていた。ある日見つけたお稲荷様に祈ったところ、彦四郎は災いの神様を呼び寄せてしまう。不幸の神様たちに取り憑かれてしまった彦四郎の運命やいかに。

少し童話テイストのお話ですね。ラストも綺麗にまとまっているような気もします。

妻夫木聡三谷幸喜作品で比較的よく見かける気がするんですが、なかなかに良い役者なのではないかと。近々続編が公開される手塚治虫原作の『どろろ』で見せたシリアスな役作りといい前出の三谷幸喜作品で見せるコミカルな役柄もよくハマっている。
同じ男前使うんだったらこのくいらい役者としての純度と水準が高いほうが良いなぁ。
どろろ(通常版)


脇役も素晴らしい演技が光っていたかな。主人公の兄役だった佐々木蔵之介もセリフだけに留まらない深い人間像を感じさせてくれた。飄々と無責任にも移る役柄ではあったが端々のキャラクターに仕舞いこんだ想いみたいなものが滲んでいた。

死神役の森迫永依もよかったね。昨今は少々『子役ブーム』的なものがあって、あまたの子役が台頭しているけど、その中でも少し光る存在だと思うかな?
テレビアニメ放送開始15周年記念ドラマ ちびまる子ちゃん 通常版


これも以前にブログで書いたけど、邦画の真価は役者で決まると思う。ハリウッド映画のように巨額の制作費を投入できるワケではないし、バッタものの特撮やSFをつくるよりかは人情物やお家芸の時代劇に限る。
今回のこの映画も新旧の名優が競演するある意味で『豪華』な映画なのだ。こうした本来の映画の王道を邦画は走っていくべきだろう。


などと邦画を賛辞しつつ、実はあまり映画館で邦画を見ることがなかったりもするんだよね。
理由は自宅でゆっくりと気ままに見るほうが邦画はいいかなと。ストーリーも落ち着いて追うことができるし。
映像主体の洋画、特にハリウッド映画なんかはやはり劇場で見ると視覚効果に訴えるものがあるからね。

映画って本当にいいもんですね その3

何気なくテレビを見ていて、特に番組を決め打ちしていないと偶然に時代劇を見ていることがある。
普段あまり興味はないんだけど、見ているとひきこまれることが多い。明快な勧善懲悪が安心して見れる。これが幅広いファンを根強く獲得している要因なのかなと思う。

映画ファンの中にはこうした典型的ありがちなストーリー陳腐として敬遠する人も多いのだが、そこに丁寧な演出があれば充分に楽しめると思うのだ。
優れた設定には既に手垢がまんべんなく付着しているのが現実ではある。それでも斬新さを追求するあまり難解になるよりかは明快なほうが自分には有難い。そうした難解さを理解した優越感に浸る俗物の評論に辟易している。

どら平太

■評価:80/100
■ジャンル:時代劇
■出演:役所広司 浅野ゆう子 宇崎竜童 菅原文太 片岡鶴太郎 他

役所広司という俳優が大好きである。どこかコミカルな味もあるし、それでいて濃度の濃いシリアスを演じる瞬発力もある。個人的には名実伴った日本を代表する俳優だと思う。

ストーリー的には従来の時代劇同様の勧善懲悪。役所広司演じる主人公のキャラクターも放蕩を仮の姿としてその実正義を貫くといった時代劇の定番。辛辣な言葉を使えば目新しいものは何もない。いわゆる「古き良き・・・」である。

確かに手垢にまみれた設定と脚本ではあるが陳腐ではない。例えるならば一流料理人が特選素材を使って作った『お茶漬け』『たまごかけご飯』『カレーライス』『野菜炒め』といったところであろうか。斬新さはなくても上等なのである。故に安心出来る美味しさがそこにはあるのだ。

主役、脇役ともに時代劇には欠かせない定番のパーツが揃っている。その各パーツを一流の俳優陣は丁寧に演じている。その丁寧な演技が各々をしっかり引き立てているのである。切海苔や福神漬けがお茶漬けやカレーライスをより美味しくするかのごとくである。

蛇足のような余分なシーンもあったりはしたが、それもご愛嬌。
肩の力を抜いて楽しめる質の良い国産娯楽映画である。

映画って本当にいいもんですね その2

邦画に於いても大々的にメディアを使って宣伝される作品はやはり映画館独特の雰囲気の中、大きなスクリーンで見たほうが良いだろう。
しかし、人情物だったり歴史物だったり、いわゆる地味系の邦画は自宅でのんびりと、時には巻き戻して見直したりしながら見るほうが良いのかも。トイレにも気兼ねなく立てるしね。

しゃべれどもしゃべれども

■評価:75/100
■ジャンル:ラブストーリーorヒューマンドラマ
■出演:国分太一 香里奈 八千草薫 伊東四朗 他

落語を題材にしたストーリー。というよりも落語家をとりまく人間模様とスローテンポなラブストーリーなんでしょうかね。

基本的に何度か引き合いに出している『西遊記』で痛い目を見ているせいもあってジャーニーズ系のタレントが主演の作品は敬遠しがちなんだけど、国分太一は頑張っていたんじゃないかなと思う。

本家の落語家の落語には遠く及ばないながらも国分太一の演技には一定の迫力があり聴き応えはあった。キャラクターとしての魅力も立っていてストーリーが進んでいくうち序所に感情移入が出来る。

香里奈が演じる不器用なヒロインも独特のかわいさがあってよかった。ぶっきらぼうな喋り口と伏目がちの表情が少々キツめの容姿にハマっていたのかもしれない。近代ラブストーリーの王道パターンの一つである設定ではあるものの、これだけ違和感がなく演じているものを見るのは稀である。

脇を固める八千草薫伊東四朗は少々とってつけ的な雰囲気はあったものの、地力で役柄に持て行ったあたりは流石なのかもしれない。

映画って本当にいいもんですね その1

邦画の魅力・・・とは言ってもテレビ放送されたものを録画しただけなんだけどね。
ですから作品的には比較的古いものばかりです。

数年前までは贅沢に制作費をつぎ込んだ洋画ばかり見ていました。
なんだかんだ言っても娯楽には費用がかかるという先入観がありましたので。

でも映画の魅力は最終的にはストーリー
特撮やセット、諸費用に依存したハッタリは飽きるときがやってきます。
勿論、ストーリー重視の洋画であればその限りではないですけどね。

ということで最近は邦画を見ることのほうが多いです。
かといって先日絶望させられた『西遊記』など見るに耐えないものがあるのも事実なんですけど。
それでも予算に依存しない中身で勝負した作品に出会えることが出来ると嬉しいですね。

地下鉄(メトロ)に乗って

■評価:70/100
■ジャンル:ハートウォーミングSF
■出演:堤真一 岡本綾 大沢たかお 常盤貴子 他

本当はあまり国産SFには期待しないんですけど、この作品はキャストにつきる。実力派俳優を起用してなおかつ原作は浅田次郎。まずはとりあえず興味は引いた。

過去(第二次世界大戦前後)にタイムスリップして反目する父親の青春時代を垣間見るストーリー。郷愁を誘う設定でかる主演に堤真一ともなれば否が応でも『Always 三丁目の夕日』を連想してしまうのだが、全体的なトーンはもう少しシリアスである。

前述した出演陣の一人一人が主役を張れる実力がありつつ、お互いの個性を消さずに各々が光るあたりは圧巻。俳優の質が映画の良し悪しを大きく左右するという持論が肯定されているようで少し嬉しかった。

こうした時間軸を根幹として複数の場面で構成されるSFに見られる不整合は幾つか存在するんだけど、全体的に綺麗にまとまっていて作品を損なっていないと思う。ラストを見終わった後、少々の物足りなさもある意味ではこの類の映画の持ち味なのかもしれない。

テレビシリーズで同じ題材のアナザーストーリーで『もういちど地下鉄に乗って』が放送されたそうなのだが、こちらも見てみたいものである。

THE ACCOUNT OF TRAVEL AROUND EUROPE

GANDHARA : GODIEGO

MONKEY MAGIC : GODIEGO

今思うと・・・いや、今見てもつくづく旨いバンドだ。ゴダイゴ
小学校高学年の頃にはもんた&ブラザースなど他にも歌謡曲バンドがメディアを席巻していた。恵まれたと思っている。

GANDHARA』のアレンジは美しいね。
フリューゲル・ホーンとフルートのユニゾン&ハーモナイズの響きが最高である。
資料がないのでわからないのだが、全盛時代のゴダイゴにはツアーに帯同するホーンセクション『GODIEGO HORN』というのが居たが、この2006年の再結成に加わったのはオリジナルメンバーだろうか?・・・多分違うかな?若そうだしwww


【映画『西遊記』より(製作;フジテレビ)】

面白い番組がやってない。家内は野球に興味がないのでテレビ観戦というワケにもいかない。
先日WOWOWで放送されていた香取慎吾(SMAP)が主演の映画『西遊記』を録画しておいたので見ることに。

先に感想を。


最悪な映画である。

更に率直な想いを書かせて頂ければ


見なければよかったとでも。

有体に言えば香取慎吾がもともと大嫌いなので、そもそも論的には最初から回避すべきプログラムではあった。
しかし、天下のフジテレビが巨額を投じて製作した話題作でもあるから少しは見れたものだろうと根拠の無い期待を寄せたのが大間違い。

この『西遊記』で思い出されるのが堺正章孫悟空役で出演していた作品を思い出す。当時配給は日本テレビであった。
決して堺正章の演技が役者として目覚しく突出、傑出していたワケではないと思うが、少なくとも愛すべき孫悟空が描かれていたことは間違い無いと思う。

香取慎吾・・・コイツは最悪だ。


怒りが込み上げる。

とにかく五月蝿い煩い
これを演技とするのであれば何を表現したいのだろうか?

細かいことを列挙すればキリがないのだが
■バラエティに出演している時のキャラと全然代わらない
■所々に他作品の影響が劣化して現れている

 ex.ドラゴンボール(漫画)
 ex.ワン・ピース(漫画)
 ex.ロード・オブ・ザ・リング
 等等
■原作『西遊記』の設定を意図的に逸脱し、それを良しとしている
 ex.金角大王と銀角大王との闘争なりゆきが違う
 ex.孫悟空が三蔵法師一門で三番弟子として描かれている
 ex.三蔵法師との師弟関係が絶対的なものではない
 等等
■失礼な演出
 ex.登場する偽三蔵法師一味が旧『西遊記』と酷似(暗に旧作は偽者と主張?)
 ex.「戦わない人生を生きるとは言わない」等と三蔵法師が発言(戦わない選択肢を蔑視)
 ex.仲間(なまか)を作れる人間が偉いと孫悟空が発言(社交性だけが価値大という偏見)
 ex.仲間を「なまか」と言い張り聞き苦しい(強制的に流行語を作ろうという浅はか)。
 等等。

不幸中の幸いは映画館で対価を支払い見なかったこと。
二千円近くを支払い見ていたのであれば自分的には発狂ものだ。


これを駄作と言わずして何とする。

やはり大嫌いな松本人志@ダウンタウンの監督作品である『大日本人』、原作のトレースに気を奪われ大根役者を揃え台無しの『デビルマン』に匹敵、勝るとも劣らない強力駄作である。

昨今、低予算でもしっかりしたコンセプトと脚本、地味で無名ながらも実直で実力豊かな役者を起用した邦画にも産まれている。そういった作品の幾つかにも出会うことが出来て邦画の可能性と素晴らしさを感じることが出来た一方で、前述のような糞映画もあるともなれば哀しい話である。

所詮、特撮については巨額を投じるハリウッドや香港の映画に適うはずはない。そうであるならば日本が世界と勝負するには本質であるシナリオと役者というマンパワーに他ならない。
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