入院日数21日。つまり三週間。
短いようで長い、長いようで短い。
でも間違いなく自分には長かった。

色々なことを考え直したりするには充分な時間であったと思う。
それは仕事であったり、音楽活動であったり、何よりも自分自身の人生についてもじっくり考えることが出来た。
タイミングとしては運命といっていい頃合だったのかもしれない。
紫蘇路を目前として必要な時間だったのだと解釈している。

停滞と浪費という面で考えれば大きなロスであったのも確かである。
仕事に於いては大事な時期での戦線離脱。会社に与えてしまった損害は決して小さくはないだろう。
バンドにも大きな迷惑をかけてしまった。
一緒に頑張ってきたメンバーにも本当に申し訳ない。何よりもリサイタルに穴をあけてしまった責任も大きい。

失ってしまった信頼を取り戻すことは決して簡単ではないだろう。
しかしそれは自分の不摂生などが招いてしまったこと。
猛省しなくてはならない。

そして毎日のように面会に来てくれた家内への負担も考えると申し訳なく思う。
休職してしまっていることで経済的な負担をかけてしまっていることも勿論ではあるが、家内も現在通院して治療を行っている身であるから体力的にも負担があったことであろう。
申し訳ないのと同時に感謝が尽きない。

名誉挽回に向けて頑張るしかないのである


お昼少し前に家内が病院まで迎えに来てくれた。会計を済ませてナースステーションに挨拶へ。

看護士さんたちにも本当にお世話になった。
この病院の看護士さんはみんな若いけれどもモチベーションが高く、サービスレベルの高い看護をしてくれた。
みんな親身に接してくれたのでヘコんでいた気持ちも回復した。
感謝が尽きない。


病院前でタクシーを拾い、一路懐かしい我が家へ。

帰宅するとパンジャ&たんぽぽが熱烈歓迎で迎えてくれた。
・・・
よかった。忘れられていなかった。
パンジャ&たんぽぽ 7th April 2008 Volume3
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