羨ましがるだけの幸せが護らなければいけない責任に変わるなんて想像も出来なかったあの頃。
妬ましいだけの安息が代償によって成立しているなんて知ろうともしなかったあの頃。

或いは大胆で
或いは愚直で
狡猾を蔑視することでしか自己肯定出来なかった滑稽な生き物。

それでも反芻するように繰り返し懐古するのはきっと満更でもなくその時を過ごしていたからに違いない。

あの頃過ごした森にはもう帰れない。